4月21日ダイヤ改正で消滅!東武快速乗車記

 東武スカイツリーライン系統に設定されている快速・区間快速は浅草~東武日光・会津田島を結ぶ、ロングラン列車です。2扉ボックス席車両・特別料金なしで運行されており、野岩鉄道と会津鉄道にも乗り入れる私鉄最長距離列車(浅草~会津田島:190.7キロ)として君臨してきました。

 しかしながら、2017年4月21日ダイヤ改正で新型特急車両500系「リバティ」の投入で、これらの快速・区間快速が廃止になってしまうことになってしまいました。事実上の値上げです。

 そんな東武快速は今まで乗ってみたかった列車であり、全区間乗ったことは無かったので浅草→会津田島の全区間に乗車してみることにしました。今回はその乗車記を書いていきます!


 3月某日。平日朝に東武スカイツリーラインの始発駅である浅草へ。

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▲立派なターミナル駅である浅草駅。

 窓口で切符を購入(乗り入れ先の野岩鉄道・会津鉄道ではICカードは使えません)し、5番線へ。ここは快速・区間快速の専用(一部例外あり)ホームです。

 ちなみに快速と区間快速では、停車駅・運行される時間帯が異なります。

快速
停車駅:浅草、とうきょうスカイツリー、北千住、春日部、東武動物公園、板倉東洋大前、新大平下、栃木、新栃木、新鹿沼、下今市
運行時間帯:浅草発6~9毎時10分発の下り4本のみ


区間快速
停車駅:浅草、とうきょうスカイツリー、北千住、春日部、東武動物公園、板倉東洋大前、新大平下と新大平下~の各駅
運行時間帯:快速が運行される以外の時間帯(上りは全て区間快速)


 区間快速ですら新大平下まで速達輸送を行うというのも、私鉄の特別料金不要列車としては驚きですが…。やはり、さらにその先の下今市まで速達輸送という快速に乗ってみたかったので、今回は快速に乗ります。7:10発の快速会津田島行に乗車します。

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▲ちなみにこの列車は三層立て列車で、前2両が野岩鉄道・会津鉄道直通の会津田島行、真ん中2両は新藤原行、後ろ2両が東武日光行になっています。

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▲快速・区間快速のすべての運用を担う6050系。

 ちなみに、この6050系とは1985年~の6000系の車両更新と完全新造により2両×27編成の54両が在籍しており、そのうち3編成が野岩鉄道所属、そして1編成が会津鉄道に所属しています。ただ、3社の車両とも一体となって運用されています。

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▲後ろ2両の東武日光行の車両が野岩鉄道所属でした。

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▲車内はボックス席が並びます。落ち着いた雰囲気です。

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▲会津田島行のモハ6166に乗車。連結面の貫通扉の上には行先表示器が。三層立て列車ということで、誤乗防止のための策です。

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▲この急カーブ、すごいですね…。


 1両数人程度の乗車で、浅草を定刻通り7:10に発車。ぱっと見、観光客らしき人は少ないです。

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▲隅田川を渡ります。

 すぐに、とうきょうスカイツリー到着(7:12)。2013年ダイヤ改正までは快速・区間快速は通過していました。その時、特急は停まったのですが…。ここからの乗車はほとんどなし。
 しばらくはカーブが続き、速度もあまり出ません。

 そして、7:20に北千住到着。実質、東武のターミナル駅はここといっても過言ではありません。多くの乗車があり、座席はほとんど埋まりました。
 北千住からは複々線にかなりスピードを飛ばす…と思いきや先行列車の遅れでノロノロ運転(ちなみに下今市まで遅延が続きましたが、各駅の到着時刻を記録し忘れたため以下の到着時刻は定刻を書いておきます。下今市からは平常運転です)。雨ですから仕方ないです。次の停車駅までしばらくあるので、この間に車掌が検札に回っていました。

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▲この当時は松原団地駅だった、現・獨協大学前駅。まったく画像からはわかりませんね。

 数分遅れのまま、7:43に春日部到着。ホームには凄い数の学生が!車内が満員になるのを覚悟しました…がほとんど乗って来ず。次の列車を待っているようです。
 途中の南栗橋車両管区春日部支所ではリバティと日比谷線直通の70000系の姿が。東武の未来を担う車両が並ぶ光景は、ワクワクしました。

 7:48、東武動物公園到着。スカイツリーラインの区間はここまでで、伊勢崎線と日光線に分かれます。もちろん、乗車している快速は日光線に入ります。この東武動物公園でも多くの学生の姿がありましたが、快速には乗らずに次の列車を待っているようです。そう考えると、この快速は遠近分離の役割を担っているのがわかります。
 東武動物公園を過ぎると、車窓に田畑が目立ち始めます。栗橋~新古河で利根川を渡ります。

 8:11に板倉東洋大前到着。一部の乗客が下車しました。ずいぶん遠くまで来たような感じですが、まだ浅草から1時間なんですね。

 8:22に新大平下に到着。駅近くには日立グループの工場があり、ビジネスマンらしき人が下車しました。
 高架区間になり、JR両毛線が見えてきます。

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▲8:27に高架駅である栃木到着。ここではそこそこの数が下車しました。

 再び地平に下り、8:30に新栃木到着。宇都宮線が分岐します。車掌も交代しました。
 
 8:46に新鹿沼到着。少しだけ、降車客がいました。だいぶ、車内も人が少なくなってきました。

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▲新鹿沼からは山が近づき、車窓も変わってきます。

 9:03に下今市到着。ここから鬼怒川線に入ります。この夏に運行を開始するSL「大樹」用の転車台も整備されており、SL始発駅として観光スポットになりそうです。ここで、後ろ2両の東武日光行を切り離します。その間に向かい側の特急「けごん」1号東武日光行と接続。鬼怒川線方面への乗客が乗り換えてきます。下今市からは観光客も乗車し、車内の座席が再び埋まります。9:11に4両編成として再び発車。
 下今市からは各駅に停車。単線で、急こう配・カーブも多くなり、速度も遅いです。

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▲小佐越~鬼怒川温泉に今夏開業予定の、東武ワールドスクエア駅。まだ工事は進んでいませんでした。

 9:31に鬼怒川温泉到着。それほど、乗客の変動はありませんでした。
 鬼怒川温泉~鬼怒川公園は車窓に温泉街が広がりますが、廃墟と化した建物も。なんだかなぁ…。

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▲鬼怒川線の終着駅、新藤原には9:42着。ここで新藤原止まりを切り離します。

 ちなみに個人的な話題ですが、鬼怒川線の鬼怒川温泉~新藤原の乗車をもって東武鉄道全線完乗しました!
 新藤原からは野岩鉄道会津鬼怒川線に入ります。乗務員が交代し、2両編成となって9:44に発車。

 会津鬼怒川線はトンネルが多く、龍王峡は駅半分がトンネルに覆われていました。

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川治温泉で会津鉄道所属の車両による快速「AIZUマウントエクスプレス」と行き違い。

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川治温泉~川治湯元で川治温泉街が見えます。高架橋からの眺めは綺麗です。天候除いて。

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湯西川温泉は全てがトンネルに覆われた駅。改札への通路のイルミネーションが綺麗です。

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湯西川温泉~中三依温泉で湯西川を渡る湯西川橋梁を渡ります。

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▲どんどん標高が上がり、上三依塩原温泉口あたりからは雪が残っていました。もう3月下旬というのに…。

 ただ、一つ思ったのは沿線に建物がほとんどいない!駅前に建物があるくらいで、列車からの乗り降りは正直あったかどうかも分かりません。相当、沿線人口は少ないです。

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▲10:21に会津高原尾瀬口に到着。ここで観光客らしき人が下車していきました。

 野岩鉄道会津鬼怒川線の終点で、ここからは会津鉄道会津線に乗り入れます。ただ、乗務員はそのまま野岩鉄道の方が引き続き乗務します。先ほどまでの野岩鉄道と違い、短尺レールを使っているのかローカル線らしい揺れとなりました。それに野岩鉄道線内はほとんどがトンネル区間でしたが、会津鉄道に入るとほとんど無くなります。

 だんだんと人家も多くなり、標高も少し下がったことで雪の量が少なくなります。
 
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▲そして、いよいよ終点の会津田島に到着。浅草から3時間31分の10:41着。

 3時間半という時間は長いようにも思えますが、6050系の乗り心地は快適でそれほど疲れませんでした。それに1本で会津田島まで行けるというのは本当に大きいです。

 廃止になってしまう東武快速・区間快速。しかし、新型特急「リバティ」が乗り入れることによって野岩鉄道・会津鉄道にシンボル的な列車が誕生するのは良いことかもしれません。確かに、今までの快速・区間快速もシンボル的な列車であったかもしれませんが、一般客にとってイメージが良いのは…やはり新型特急「リバティ」ではないでしょうか。今後、野岩鉄道・会津鉄道沿線の観光客が少しでも増えればいいですが…。そういう意味でも「リバティ」にも期待したいです。

 もちろん6050系自体は浅草乗り入れがなくなるだけで、活躍は続きます。でも、浅草から1本で追加料金なしで旅情を味わえる東武快速・区間快速廃止は残念ですね…。

 いよいよ、今日。
 その歴史を終えてしまいました。リバティに期待する一方で、快速・区間快速も記憶にとどめておきたいものです。


 最後に乗車した快速の停車駅と時間を。

7:10 浅草
7:13 とうきょうスカイツリー
7:21 北千住
7:44 春日部
7:49 東武動物公園
8:11 板倉東洋大前
8:22 新大平下
8:27 栃木
8:32 新栃木
8:46 新鹿沼
9:03 下今市着
9:11 下今市発
9:13 大谷向
9:18 大桑
9:24 新高徳
9:28 小佐越
9:33 鬼怒川温泉
9:38 鬼怒川公園
9:44 新藤原
9:47 龍王峡
9:52 川治温泉
9:54 川治湯元
9:59 湯西川温泉
10:06 中三依温泉
10:11 上三依塩原温泉口
10:16 男鹿高原
10:22 会津高原尾瀬口
10:27 七ヶ岳登山口
10:31 会津山村道場
10:33 会津荒海
10:37 中荒井
10:41 会津田島



…すごい。

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