2018/2/22デビュー! 京王ライナー乗車記

 2018年2月22日(木)、京王電鉄でダイヤ改正が行われました。一番の目玉は夜時間帯に運行される座席指定列車「京王ライナー」デビューです。様々な変化があった今改正ですが、まずは運行初日の「京王ライナー」乗車記について書いていきたいと思います。


■京王ライナーとは・・・?

 簡単に京王ライナーについてまとめてみたいと思います。
京王ライナーは夜時間帯の下り列車として運行される全車座席指定列車。乗車には座席指定券(400円)が必要となっており、ダイヤは以下の通りです。

<平日>
京王八王子行き
1号・・・新宿20:00発→京王八王子20:39着
5号・・・新宿21:00発→京王八王子21:39着
9号・・・新宿22:00発→京王八王子22:40着
13号・・・新宿23:00発→京王八王子23:35着
17号・・・新宿0:00発→京王八王子0:36着

橋本行き
3号・・・新宿20:30発→橋本21:08着
7号・・・新宿21:30発→橋本22:08着
11号・・・新宿22:30発→橋本23:06着
15号・・・新宿23:30発→橋本0:02着
19号・・・新宿0:20発→橋本0:53着

<土・休日>
京王八王子行き
1号・・・新宿17:00発→京王八王子17:39着
5号・・・新宿18:00発→京王八王子18:39着
9号・・・新宿19:00発→京王八王子19:38着
13号・・・新宿20:00発→京王八王子20:38着
17号・・・新宿21:00発→京王八王子21:38着

橋本行き
3号・・・新宿17:20発→橋本17:54着
7号・・・新宿18:20発→橋本18:54着
11号・・・新宿19:20発→橋本19:54着
15号・・・新宿20:20発→橋本20:54着
19号・・・新宿21:20発→橋本21:54着

京王八王子行停車駅
・・・新宿→府中→分倍河原→聖蹟桜ヶ丘→高幡不動→北野→京王八王子

橋本行停車駅
・・・新宿→京王永山→京王多摩センター→南大沢→橋本



 停車駅を見ていただくと分かるように、京王ライナーは遠距離客の着席輸送を目的として設定されています。京王八王子行と橋本行が毎時1本ずつ、平日は通勤客をターゲットに20時台→0時台、土・休日は行楽客をターゲットに17時台→21時台に設定されています。
 座席指定券が必要な区間は最初の停車駅までである「新宿→府中」「新宿→京王永山」の区間のみで、府中・京王永山以遠からの乗車には座席指定券が不要となっています。


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▲京王ライナーに使用される5000系は2017年9月にデビュー。ロングシートとクロスシートを切り替えることができる特殊な座席を採用し、日中は一般列車としても運行されています。10両編成で5731F~5735Fの計5編成が在籍し、そのうち4編成が通常使用されます。


■座席指定券購入方法

 座席指定券購入には2つの方法があります。

 1つ目の方法は新宿駅の京王ライナー専用券売機
 新宿駅に7か所設置されており、券売機の設置場所により発売時刻や支払い方法が異なるので注意が必要です。大事なポイントとして、券売機の購入では希望の座席を選択することはできません。ただ、西口・百貨店口改札外に設置されている券売機のみ希望する号車については選択することができます。

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▲2番線ホーム上にも券売機が設置してありますが、販売開始時刻は発車30分前から。前もって乗車予定列車が決まっているのであれば、初電から販売している改札外の券売機を利用したほうが良いということになります。また、支払い方法ですが一部はICカードのみ利用可能の券売機もあるので注意が必要です。


 2つ目の方法は京王チケットレスサービス
 スマホ・パソコン・携帯電話からWeb上で座席指定券を購入することができます。会員登録(年会費無料)が必要ですが、駅での発券は不要で非常に便利。さらに、券売機とは違い希望する号車・座席を指定することができます。決済はクレジットカードで、京王パスポート会員の方は乗車前日から、その他のクレジットカードを使用する場合は乗車当日から購入できます。


 ちなみに・・・座席指定券を購入せず乗車した場合、車内料金として700円が徴収されます。空席があれば着席可能ですが、満席の場合は当然ながら着席することはできません。発車間際だけど乗車したい・・・という場合以外はお勧めできません。唯一の利点(?)としては車内補充券を発行してもらえるということくらいでしょうか・・・

 自分はデビュー1番列車である「京王ライナー1号」に乗車したかったのですが、既に前日予約などでほとんど埋まっていました。なので、2番列車の「京王ライナー3号」を京王チケットレスサービスで当日予約しました。


■新宿駅乗車ホーム

 京王ライナーの全列車は2番線からの発車となっています。橋本行優等列車と発着番線が被っていますが、これは仕方ないですね・・・。各車の両端2か所のみで客扱いを行います。

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▲ホームドアに分かりやすく乗車位置・座席位置の表記があります。

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▲発車標には「KEIO LINER」と赤色の表記があり、入線時の接近メロディも一般列車と異なります。


■デビュー1番列車「京王ライナー1号」

 デビュー当日。自分は京王ライナー1番列車発車の30分前である19:30頃に新宿駅に到着。すでに2番線終端部には100人を越えるくらいのファンが集まっていたかもしれません。TOKYOMXの報道陣も詰めかけていました。
 そして・・・折り返し京王ライナー1号京王八王子行となる列車が19:55頃に回送として入線。

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▲記念すべき京王ライナー1号は5735F。「京王ライナーDebut!」と書かれたヘッドマークが付けられていました。

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▲京王ライナーのロゴは「K」と「L」を組み合わせたデザイン。側面表示機は2段表示となり、停車駅の案内を行うなど大きさを活かした表示方法をしていました。ちなみに、座席指定が終了した区間では「指定券無しでご乗車できます」と案内するなど、区間によって表示を変えるというのは素晴らしい活用法だと思いました。

 写真撮影をしているとあっという間に発車時刻に。20:00、無事に発車していきました。1番列車は当然ながら満席。記念品の配布もあったようです。乗車はかないませんでしたが、京王の歴史的な瞬間に立ち会えて非常に嬉しく感じました。


■「京王ライナー3号」橋本行乗車記

 そして・・・いよいよ自分の乗車する京王ライナー3号も入線。1番列車よりはファンが少なかったかもしれませんが、一般利用客もスマホを構えるなどかなりの注目を浴びていました。

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▲20:24頃、折り返し京王ライナー3号橋本行の列車が回送として入線。5732Fでした。

 すぐにドアが開き車内へ。

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▲クロスシートの車内。車内照明は落ち着いた暖色に。また、音楽監督・指揮者の和田一樹氏作曲の新宿駅停車中限定の車内BGMが流れます。高級感がありますね。

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▲クロスシートの座席幅は460㎜。ドア間3つの座席のうち中央以外は車窓が見えづらいですが・・・これは仕方ないです。

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▲一方、1両のうち車端部の9席分はロングシートのまま。ですが、座席幅はクロスシートより広い505㎜とかなりゆったりしています。
(※撮影は昨年9月の一般列車にて)

 新宿駅に設置されている京王ライナー専用券売機では座席の振り分けが自動となっていますが、恐らくはクロスシート窓側から埋められていくものだと思われます。そのため、窓側に座りたいのであればなるべく早めの購入が良いかもしれません。

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▲京王ライナー運用時には全座席でコンセントが使用可能。座席下部にコンセントが2基設置されています。画面左側が窓側用、右側が通路側用のコンセントですが、できれば別々に設置されていれば双方とも気兼ねなく使用できるのではないかと思ってしまいました。

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▲窓枠には「かえし」が設けられ、ペットボトルやスマホ程度の大きさであれば置くことができます。

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▲LCD。誤乗防止のため全車指定席ということも案内。明大前も調布も通過してしまうこの路線図もよくよく考えてみれば凄いことです。

京王ライナー3号 橋本行 ダイヤ

新宿 20:30
京王永山 20:57
京王多摩センター  21:00
南大沢  21:04
橋本  21:08



 車内は満席に。ベルが鳴り、ついに発車を迎えます。踏切支障による先行列車遅れに影響で3分ほど遅れた20:33頃、新宿を発車しました。早速、京王ライナー専用の車内チャイムが流れます。この車内チャイムは個人的には非常に好きで、尺の長さから特別列車感を感じ取ることができるのではないでしょうか。この後の車内放送もそうですが、5000系は高音質なステレオスピーカーを搭載しており非常にクリアに聴き取ることが可能。このブログに動画は載せることができないので、是非他のファンの方々がYouTube等にアップされた動画を聴いていただけたら・・・と思います。

 そんなこんなで明大前を通過・・・なのですが、運転停車。どうやら前後の踏切の関係上(?)停車しなければいけないようです。個人的な予想ですが、2面4線となる高架化後は明大前に停車するようになるのではないかと思っています。乗車ホームにも余裕ができますし、何より着席が難しい井の頭線からの乗り換え客の需要もあるような気がします。

 明大前発車後はようやく高速走行へ。列車の遅れがあるこの日は仕方ないですが、複線である笹塚~調布は非常に列車が詰まりやすいという欠点があります。これは今後進められる高架化工事の改良に期待したいですね。

 また、この区間で車掌による検札を行います。手元のタブレット端末に表示される空席情報と照らし合わせながら行うので、基本的に乗客1人1人チェックするということはしません。指定されていない座席に着席している場合は車掌に声をかけられ、座席指定券を持たずに乗車した乗客にはここで700円を徴収するのでしょう。京王チケットレスサービスで座席指定券を購入した場合は万が一のことを考えて、スマホに購入画面等の購入を証明できるものをあらかじめ用意しておくといいでしょう。
 ただ、もう一度繰り返しますが基本的に正しい座席に着席していれば特に検札を気にする必要はありません。

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▲そして・・・調布を通過。調布に関しては運転停車することはありませんでした。今回の改正ではここで京王ライナーの通過待ちを行う準特急が登場しました。

 列車は相模原線へ。相模原線に乗り入れる京王ライナーとしては1番列車です。また、京王稲田堤を通過する定期列車は2001年に廃止された旧橋本特急以来ですね。5000系は高速域でも非常に乗り心地がいいので、線形の良い相模原線を快走します。

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▲当初の予定より4分ほど遅れた21:01頃、最初の停車駅である京王永山に到着。降車客も多いですが、座席指定区間は終了するので座席指定券を持たない一般客の乗車も始まります。クロスシート状態で車内定員が少ない状態ですが、混雑は特に見られませんでした。

 京王永山以遠の一般列車となった京王ライナーですが、変わらず車内チャイムも流れ特別感が続きます。
 次の京王多摩センターは今回の改正で一番力を入れている駅で、競合する小田急線の複々線化完了に合わせてダイヤ改正(3月17日)に先駆けて手を打つことなりました。また、その3月17日には相模原線の加算運賃が引き下げられることになっており、新宿~多摩センターでは京王は小田急より片道50円(普通運賃)の差がつくようになります。果たして・・・利用客は京王と小田急どちらを選択していくのでしょうか。この春、注目です。
 南大沢でも降車が目立ち、乗客も少なくなってきます。そして・・・ついに終点・橋本に到着。遅れを回復し、当初の予定より1分遅れの21:09頃の到着でした。

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▲橋本到着後、すぐに回送列車となり新宿へ。折り返しの間合い運用として一般列車として運行されることは現時点では無いようです。


 約40分の夢のような空間。個人的には予想以上に快適で、十分に400円を払う価値があるように感じました。
 初の座席指定列車ということで既存車との細かな違い(照明、スピーカー・・・)から高級感があり、京王の本気が表れています。是非「座ってカエル」ことができる素晴らしさを沿線民の方々も感じていただければと思います。


■京王ライナーの今後

 まだ運行開始直後であり、お試し利用客が多い状態なので現時点では判断できませんが・・・個人的にはそれなりに需要があると思っています。一般列車が新宿発車時点で満席となる現在の状況では、着席可能な京王ライナーを選択する乗客も多いのではないでしょうか。深夜の時間帯では「乗車率が低い」といった意見も聞かれますが、そもそもこのような座席指定列車は満員になる必要性はありません。また、定着には長い目で見守っていく必要があると思います。

 今後の展開としてまずは、平日朝の上り京王ライナーの設定。そして、土・休日のハイキングシーズンなどに高尾山口行京王ライナーの設定。こちらについては実現する可能性はあると思います。また、平日の18時台・19時台あたりの下り京王ライナーも需要によってはあり得るのではないでしょうか。
 個人的な理想体系としては、都営新宿線の大島or岩本町を始発とした京王ライナーの設定でしょうか。小田急の「メトロホームウェイ」にように都心から1本で郊外に座席指定列車に乗車できるというのは非常に大きいと思うからです。


 今後の「京王ライナー」に期待!

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