2017年:5000系デビュー
2018年:「京王ライナー」運行開始
2019年:上り「京王ライナー」運行開始
なんと言ってもここ2~3年で最も大きな動きがあったのは京王ライナー関連でしょう。個人的な印象ですが、京王ライナーは運行開始時より徐々に利用率も上がっているように感じます。特に平日の上りライナーは発車1時間前ですら満席になってしまうような場面も見られます。順調に遠距離利用客の足としての存在が確立されていっていると言ってもよいでしょう。
■5000系第6編成[5736F]増備!
現状、京王ライナーに使用される5000系は全5編成が在籍。1日に4編成は運用に入ることになっており、予備車としては1編成のみ。また、既に製造から3年が経とうとしており、検査などの期間も近づいています。これ以上の増発も現状の5編成では余裕がないという状態でした。
(公式の発表ではないですが)これらの状況から、2019年度の投資計画に5000系1編成増備というものが盛り込まれました。

▲そして、2019年12月。総合車両製作所横浜事業所から若葉台に向けて陸送されていきました。車番は順当に5000系最新編成の5735Fの続番である“5736F”。京王電鉄約2年ぶりの新型車両です!
(ちなみに陸送は初撮影なので、とても撮影が下手…)
年末頃から試運転を開始。年明けの1月12日から運用入りしました。

▲運用入り初日は「51K」で運行されました。いきなり日中の都営直通運用をこなし、夜は京王ライナーの運用に入りました。
ただ、実際に乗ってみるとこの5736F、従来車(5731F~5735F)とは変更点が多々ありました。2次車(?)と言ってもよいかもしれません。



▲車内の大きな違いとして、LCDや荷棚付近が“白”を基調としてものに変更されています。5000系は有料列車として使用されるとあり、高級感を意識した茶色を基調としたものから一気に寂しい内装になったような気がします。ただ、ライナー運行時は車内照明で暖色照明を採用しているので、それほど従来車と差がないような印象でした。
(1枚目・2枚目:5736F、3枚目:従来車)

▲また、各座席にクロスシート時に利用できるドリンクホルダーが取り付けられました。5000系デビュー後に登場した東急の「Q-SEAT」ではドリンクホルダーが採用されるなど、ここ数年で座席転換列車の設備は進化しているなぁ…と感じます。

▲車端部のロングシート部分の一番奥の座席にも肘掛けが設置されました。
また、従来車にもドリンクホルダーについては設置の追加工事が行われることが発表されました。
有料列車であるのでできるだけより良いサービスを提供しなければいけないということもあるので、そのためのドリンクホルダーと肘掛け追加設置は素晴らしいことだと思います。一方で白を基調とした車内など少しコストダウンしたようにも感じてしまう変更点もあるというのは正直意外でした。その他でも細かい変更点もあるようですが(自分では全て把握できておらず…)、車内のメンテナンス性向上ですとか何らかの理由があるのかもしれません。もちろん肝心の乗り心地などは変わらず良好です。
なにはともあれ5000系は全6編成体制に。少し本数的にも余裕ができました。
また、1月末には2月22日にダイヤ改正が行われることが発表され、京王ライナーも増発されることとなりました。5736Fも従来車に混じった活躍に期待したいところです。
■7000系に廃車も…さよなら7729F
5736Fの運用入りの数日後、京王最古参である7000系にも廃車が発生しました。恐らく、車庫留置容量の関係なのではないかと予想していますが…
今回廃車となったのは10両貫通編成である7729F。

▲京王7000系10両貫通編成初となる廃車となった7729F。もちろん京王比では古い車両ですが、ドアランプなども設置してあるのに…
5736Fの運用入りの数日後、京王最古参である7000系にも廃車が発生しました。恐らく、車庫留置容量の関係なのではないかと予想していますが…
今回廃車となったのは10両貫通編成である7729F。
1984年に旧7710Fの5両編成として製造された【7729・7029・7079・7229・7779】
1987年に旧7710Fに中間車1両を入れて6両編成化された際に製造された【7279】
1992年に旧7710Fに中間車2両を入れて8両編成化された際に製造された【7529・7629】
1984年に旧7702Fの5両編成として製造された【7129】
1987年に旧7702Fに中間車1両を入れて6両編成化された際に製造された【7579】
※改番なども含まれていますが、ここでは省略させていただきます
という5つの製造年次が含まれた複雑な編成。(もし間違いありましたら申し訳ございません)
2012年から組み換えを経て7729Fが完成、10両貫通編成ということで特急・準特急を中心の運用でした。しかしながら2019年の年末頃から運用に入る回数が激減、ついにと年明けに廃車となってしまいました。
これで京王7000系の廃車総数は30両に。まだまだ支線区などでの運用はあるので、形式自体の全廃は先だと思いますが、幕車の記録などは今のうちに…といったところでしょうか。
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