「サンライズ瀬戸」シングル個室乗車記 ~春の西日本旅行完結編~

 ※(6)の続きです。

 少し更新が空いてしまいましたが…高松からの帰りに寝台特急「サンライズ瀬戸」に乗車しました。春の西日本周遊旅行の旅の締めとして今回、書いていきたいと思います。



■「サンライズ瀬戸」とは…?

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 東京~高松を結ぶ電車寝台特急。「サンライズ出雲」(東京~出雲市)と共に、現在運行されている数少ない定期夜行列車でもあります。車両は285系(後述)で運行され、個室を中心とした構成になっているので女性にも人気の列車となっています。

 今回は高松→東京の帰路で乗車しました。個人的には初めての寝台特急乗車ということで、奮発してシングル個室(B寝台)の座席を確保しました。満席になることも多いので、なるべく1ヶ月前の予約をオススメします。


■高松駅で…発車までの時間つぶし

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▲2001年竣工の駅舎が美しい高松駅。

 サンライズ瀬戸の高松発車は21:26。かなり時間があるので、高松駅周辺で時間を潰します。駅を出て左側にある「サンポート高松」のタワー棟の30Fへ登ってみることにしました。無料なので気軽に行くことができます。

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▲展望台からの眺め。高松市街地の夜景がきれいでした。(それにしても撮影が難しい…)

 続いて夕食。駅周辺にも飲食店は多いのですが、安く済ませたかったので高松駅構内の「連絡船うどん」へ。

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▲「連絡船うどん」。ここでは期間限定メニューを食べました。ちなみに…サンライズ瀬戸発車直前では閉まってしまうこともあるようなので、余裕をもって行ったほうがいいかもしれません。


■「サンライズ瀬戸」入線!シングル個室へ!

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▲さぁ、いよいよ「サンライズ瀬戸」の文字が発車案内に出ました。「寝特」と表示されるのですね。

 入線は9番線・発車約20分前だったと記憶しています。うろ覚えで申し訳ないです…

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▲停車中の285系「サンライズ瀬戸」東京行。先頭では記念撮影を楽しむ人が多かったです。
 285系は1998年製造。7両編成✕5本が在籍、「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」として活躍しています。ちなみに…3本は後藤総合車両所出雲支所所属(JR西日本)、残りの2本は大垣車両区所属(JR東海)となっています。今回乗車した14編成はJR東海所属ですが、特にJR西日本の編成と差異はなく共通運用です。

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▲「サンライズ瀬戸」車内のご案内。今回は東京側先頭である14号車のシングル個室(シングル)に乗車します。

 まずは個室に入る前に…自動券売機でシャワー室の「シャワーカード」を購入。10号車に設けられているシャワー室は人気で、早めに購入しなければ売り切れてしまいます。

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▲無事購入した「シャワーカード」。実際にこの日は高松発車直後には売り切れてしまったようです…早めに購入するのを推奨。

 いよいよシングル個室へ。シングル個室にも2階・1階・平屋の3パターンがありますが、大きな違いはありません。ただ…

2階…眺め◎
1階…2階に比べ、若干床面積が狭め…とのこと
平屋…2階や1階に比べ天井も高く広々、ただ車端部なので走行音や振動を感じやすい


 特に料金に違いはありませんがやはり2階が人気だそうです。自分は2階を確保することができなかったので、1階です。ただ、先頭車の14号車はモーターもないので走行音などは静かそう。

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▲落ち着いた雰囲気の通路の両側にならぶシングル個室。

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▲だいぶ引っ張りましたが、これがシングル個室の室内!ベッドが1台置かれたシンプルな構造ですが清潔感もあり、十分ですね。個室の扉は数字4桁による任意の暗証番号でロックをかけます。ベッドには就寝用の浴衣まで。ただ少し、足の裾が短いと感じました。

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▲ベッドの上にあるのはコントロールパネル。アラーム、NHK-FM、空調、室内灯などの設定をすることができます。

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▲もちろんコンセントも完備。

※シングル個室の写真は一部、空室状態の他客室の写真も使っています。ご了承ください。

 車掌から検札を受け、荷物をまとめたりとバタバタしているうちに…高松を21:26定刻通りに発車しました。


■予讃線→本四備讃線(JR四国内)

 車内チャイム+自動放送が流れながら、高松からはしばらく予讃線を走行。21:44に坂出に停車、1分で発車。これが最後の四国内の停車駅です。
 次の宇多津(通過駅)から本四備讃線へ入り、瀬戸大橋を渡ります。外は真っ暗なので景色は全く何も見えませんが、瀬戸大橋の鉄骨は確認できました。

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▲22:00、児島に到着。JR四国とJR西日本の境界駅で乗務員が交代します。

■本四備讃線→宇野線→山陽本線→東海道本線(JR西日本内)

 22:01、児島を発車。茶屋町(通過駅)から宇野線へ入り、途中の単線区間なども通りながら岡山に22:23到着。この岡山では出雲市始発の「サンライズ出雲」との併結作業が行われるのでしばらく停車します。

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▲「サンライズ瀬戸」が先に入線済み。その後22:30頃「サンライズ出雲」も入線し、併結作業が行われます。幌も装着され、両列車間の行き来ができるようになっています。併結作業の姿を見学する乗客は多いので「どうしても見たい!」という方は早めに8号車付近に移動することをおすすめします。

 22:34、「サンライズ出雲」と併結し14両編成となった「サンライズ瀬戸」は岡山を発車。ここからは山陽本線・東海道本線の限られた停車駅のみとなり、就寝時間にもなるので車内放送も控えられます。
 23:23、姫路に到着。新快速の車両を見ると徐々に東へ向かっていることを実感します。
 日付が変わって0:12、三ノ宮に到着。今回の旅、久しぶりに大都会を見た気分です。

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▲0:32、大阪に到着。終電もほぼ終わり、無人のホームが新鮮です。

 この3駅からは乗客はほぼいなかったのでは…と思います。大阪を発車すると、次の停車駅は静岡。4時間以上にわたって停車駅はありません。


■シャワー室へ!

 大阪を過ぎると多くの乗客は就寝、高松発車直後からずっと混んでいたシャワー室も空いていたのでこのタイミングを狙って行くことにしました。騒がしくならないように通路を抜け、10号車へ。

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▲シャワー室。3号車(サンライズ出雲)・10号車(サンライズ瀬戸)に1機のみあります。4号車・11号車にもありますが、こちらはシングルデラックス利用客専用です。1人30分までという制限があります。

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▲ドアを抜けるとまずは脱衣所があり、その先にシャワーが。シャワーカードを挿入することで、お湯を6分間使用することができます。

 利用してみて感じたことは…意外と6分という時間(お湯を止める時間はカウントなし)が短いようで長い!このブログの筆者が男ということもあると思いますが、4分ほどで全て終えることができました。
 そして…結構揺れる!ちょうど大阪~京都で高速走行をしていたということも関係していたかもしれませんが、捕まっていないと立てません。

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▲脱衣所にはドライヤーも備わっているので安心。最後出るときは左側の青い「シャワールーム洗浄ボタン」を押しましょう。ものすごい音を出しながら1分間でシャワールーム内を乾燥洗浄します。

 1つ注意ですが、シャワールームにはタオルはありません。予めタオルを用意して利用するようにしましょう。

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▲シャワールームの隣には自由に利用することのできるラウンジ。通路を挟んで左右に机と椅子が配置され、深夜時間帯以外ではここで会話を楽しむグループも見られました。

 シャワーから上がり、ラウンジの自販機で何故か「リアルゴールド」を購入。シングル個室に戻り、ゆっくりと車窓の暗闇を眺めていました。
 京都を発車した直後に就寝しました。


■東海道本線静岡地区(JR東海内)

 静岡到着直前に起床。この間にJR東海管内に入っています。名古屋は完全にスルーです。

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▲4:38、静岡に到着。大阪以来4時間ぶりに客扱いを行う駅に停車です。新幹線ホームには保線用の車両が停まっていたように感じます。


 5:09、富士に到着。徐々にホームで初電を待つ利用客などの姿も見られます。
 5:26、沼津に到着。

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▲乗車日である3月下旬はこのあたりから空が明るくなり始めました。


■終点・東京へ(JR東日本内)

 見慣れたE231系・緑の駅名標…5:45、ついにJR東日本管内である熱海駅に到着。首都圏在住にとってはホッとする(?)瞬間でしょうか。

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▲熱海~小田原(通過駅)の海がよく見える区間でサンライズを迎えました。時期的にもちょうどいい時間帯でした。

 小田原(通過駅)~茅ヶ崎(通過駅)は貨物線を走行。湘南ライナーなど限られた列車のみ走行する貨物線、自分は初体験でした。完全に明るくなった東海道本線の車窓をシングル個室から眺めるのも格別ですね。
 6:44、横浜に到着。車内放送も岡山以来ぶりに再開され、下車客なども多くなります。いよいよ旅も終わるのだとしみじみ…
 
 そして、7:08。ついに東京へ到着しました。9時間42分の旅も終わりです。


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▲東京到着直後のサンライズ瀬戸。8番線に到着、約15分後に品川へ向けて回送されていきました。名残惜しかったので回送まで見送ってしまいました。


■感想

 「サンライズ瀬戸・出雲」には

ノビノビ座席(普通車指定席)
ソロ(B寝台1人個室)
シングル(B寝台1人個室)
シングルツイン(B寝台1人or 2人個室)
シングルデラックス(A寝台1人個室)
サンライズツイン(B寝台2人個室)


といった座席・個室のバリュエーションがありますが、今回はその中で最も数の多い「シングル」の乗車記でした。料金面でいえば一番安価なのはノビノビ座席ですが、やはり個室という快適な空間に多少お金をかけてでも乗る価値は十分にあるのではないでしょうか(ノビノビ座席に未乗車な人間がこう言うのもおかしな話でありますが…)。
 なんと言っても乗車は長時間。個室は照明・空調なども自由に調整できますし、周りに配慮せず(もちろん騒ぐのは論外…)に過ごすことができるというのは大きいです。そして、何より日本で唯一の定期寝台特急なので是非乗車してみてはいかがでしょうか?

 最後に高松~東京のシングル個室の料金を。
運賃(11,310円)+特急料金(3,240円)+寝台料金(7,560円)
→合計:22,110円


※(参考)高松~東京の快速「マリンライナー」+新幹線「のぞみ」自由席乗り継ぎの場合…
  →合計:17,310円






これで春の西日本旅行の記事は完結です。5泊6日にも及んだ大長編となりましたが、非常にいい思い出になりました。今回の旅行で新規乗車した区間は…

JR奈良線(東福寺~稲荷)
JR津山線
JR姫新線(津山~佐用)
智頭急行智頭線(佐用~智頭)
JR因美線(智頭~鳥取)
JR山陰本線(鳥取~松江、出雲市~益田)
一畑電車北松江線(松江しんじ湖温泉~川跡)
一畑電車大社線
JR山口線
JR山陽本線(新山口~加古川)
スカイレールサービス
JR宇野線(岡山~茶屋町)
JR本四備讃線
JR予讃線(宇多津~高松)


 充実した旅でした。

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