富山・金沢ローカル線旅(3)~富山地方鉄道不二越・上滝線、立山線乗車~

※(2)の続きです。

 (3)の今回は富山地方鉄道不二越・上滝線と立山線の乗車記について書いていきたいと思います。

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▲不二越・上滝線はオレンジ、立山線が緑色の区間です。稲荷町で分かれますが、岩峅寺では合流するルートです。

 まずは不二越・上滝線。途中に「・」が入っていることから分かるように、不二越線と上滝線に分かれています。ただ、全列車が直通運転を行っているため不二越・上滝線と案内されています。

富山地方鉄道不二越線データ
区間:稲荷町~南富山
駅数:4
全通:1914年
総距離:3.3キロ


富山地方鉄道上滝線データ
区間:南富山~岩峅寺
駅数:11
全通:1921年
総距離:12.4キロ


 不二越線は富山軽便鉄道によって開業した区間の一部にあたり、現在の「不二越線」という名称は1969年から使用されているようです。ちなみに不二越とは沿線に本社や工場がある工作機械メーカーの社名です。
 一方、上滝線は富山県営鉄道によって開業し、「上滝線」という名称は1969年からの使用のようです。
 同線は前述の通り、全列車が直通運転を行っており、すべてが稲荷町から一駅だけ本線に乗り入れた電鉄富山から岩峅寺までの列車となっています。普通列車のみの運行で本線よりかは地味な路線に見えてしまいますが、利用者が多い朝夕の時間帯を中心に増便運行を行うなど地元に根付いたローカル線です。

 富山駅近くで昼食をとり、電鉄富山駅へ。本線と同じく1日フリーきっぷで、不二越・上滝線の岩峅寺行に乗車します。

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▲左側が岩峅寺行、10030系。右側が立山線・立山行、16010系。

 電鉄富山発車時点では座席が半分程度埋まるほどの乗車率。本線の列車ともそれほど変わらないように思えます。13:30に電鉄富山を発車。一区間のみ本線を走り、この区間は複線です。

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▲稲荷町で本線と分かれ、不二越線に入ります。稲荷町からも乗車がありました。

 不二越線は全区間が富山市街地といった感じで、家々が途切れることなく続くイメージでした。
13:40に南富山到着。早くも不二越線の区間は終了し、上滝線の区間に入ります。小杉あたりからは農地などが沿線に増えてくるようになり、だんだんと車内の乗客も少なくなってきました。

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▲月岡駅。だいぶ田舎になってきました。

 大川寺~岩峅寺で常願寺川を渡り、終点の岩峅寺へ。14:03着と電鉄富山から33分で到着。電鉄富山~岩峅寺は立山線も結んでいますが、普通列車のみの運行の不二越・上滝線と比べてどちらかといえば特急も運行される立山線のほうがメインのような感じがします。ただ、岩峅寺への所要時間は不二越・上滝線のほうが早いです。(普通列車での比較)

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▲岩峅寺駅。到着した不二越・上滝線ホームである3番線は立山線と接続していません。

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▲立山線のホームである1・2番線。2枚目の奥に見えるのが不二越・上滝線ホームである3・4番線ホームです。稲荷町、寺田、岩峅寺と富山地方鉄道の駅の分岐駅は面白いですね。


 岩峅寺からは立山線に乗ります。

富山地方鉄道立山線
区間:寺田~立山
駅数:14
全通:1955年
総距離:24.2キロ


 1913年に一部区間が開通し、複数の事業者による開通・合併を繰り返し1955年に全通。現在の「立山線」と呼ばれるようになったのは1969年からです。
 立山線は立山黒部アルペンルートにアクセスする観光路線であり、立山ケーブルカーに接続する立山から全ての列車が本線に乗り入れ、電鉄富山まで運行されています。電鉄富山~立山を結ぶ特急「立山」のほか、4月~11月は宇奈月温泉~立山を結ぶ(途中の寺田で方向転換)電鉄富山を通らない「アルペン特急」も運行されています。過去にはJR線や名鉄線直通の列車も運行されていたようです。

 まずは立山へ向かい、そこから折り返して立山線全線完乗としたいと思います。
 1番線に電鉄富山始発の立山行が入線。この立山行は先ほど電鉄富山で不二越・上滝線の隣にいた列車です。

 この16010形は西武鉄道5000系「レッドアロー」の車体とJR485系走行装置の廃車発生品を組み合わせた車両です。特に特急運用に限定することはなく、普通列車としても運行されています。車内も転換クロスシートが設置してありますが、ワンマン改造によりデッキが撤去されるなど富山地方鉄道の輸送実態に合うような改造が施されています。

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▲車内は10人程度の乗車でした。午後なのであまり観光客は時間帯的にいませんね。

 岩峅寺を14:09に発車。

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▲岩峅寺を出ると山が迫ってきます。

 次の横江を過ぎると一気に山岳区間となり、森の中の急坂を登っていくように。速度もかなり遅くなります。

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▲千垣を過ぎると常願寺川を渡ります。非常に高さのある鉄橋でした。

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▲有峰口で行き違いを行う元・東急8590系の17480系。東急車が山岳区間の急勾配を行く姿・・・不思議な感じです。

 最後の本宮~立山の一区間は4.8キロを9分かけて走ります。立山線の車窓のハイライトと言ってもいいかもしれません。

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▲急流である常願寺川。この区間には日本一の貯砂量を誇る本宮砂防堰堤があり、土砂災害を防いでいます。本当にこの区間は山深かったです。

 そして、終点の立山到着。14:36着と岩峅寺から27分しか経っていませんが、非常に見応えのある車窓でした。途中駅での乗降は全く無く、全てが立山までの利用のようでした。

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▲立山駅。上の階に立山ケーブルカー乗り場が設けられており、大きな駅舎です。写真では閑散としていましたがこのすぐ後、ケーブルカーから多くの観光客が降りてきました。

 ここでソフトクリームを食べましたが、途中で溶けてしまい大変なことになってしまいました・・・気をつけないといけないですね。標高は475メートルとだいぶ登っているのですが、相変わらず暑いので仕方ない面もありますが。

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▲改札口。改札開始前ですが、すでに多くの観光客が並んでいました。

 帰りは特急「立山2号」電鉄富山行に乗車します。車両は先ほどの普通列車の折り返しです。

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▲「立山2号」。

 車内はかなり混雑しており、座席は全て埋まっていました。外国人観光客もいますが、しっかりと英語放送には対応しています。
 15:05に立山を発車。停車駅は有峰口、岩峅寺、五百石、寺田のみ。ただ、岩峅寺までは行きと同じく速度は遅めなので所要時間では大きな差はありません。

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▲岩峅寺→五百石の車窓。先ほどまでの山深い車窓が嘘のように田園地帯が広がっています。

 特急は途中駅での乗降はあまりなく、寺田からは本線に入って終点・電鉄富山へ。49分で到着(15:54)しました。

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▲電鉄富山到着。

 途中には山間の無人駅もあった立山線。景色は富山地方鉄道の路線では一番かもしれません。
 これで富山地方鉄道不二越線・上滝線・立山線完乗!次回は富山地方鉄道市内線乗車記について書いていきます。

 (4)の方も閲覧していただけたらと思います。

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