富山・金沢ローカル線旅(2)~富山地方鉄道本線乗車~

※(1)の続きです。

 北陸新幹線で黒部宇奈月温泉に到着し、ここから富山地方鉄道を乗りつぶし。
(2)の今回は富山地方鉄道本線乗車記について書いていきたいと思います。

富山地方鉄道本線データ
区間:電鉄富山~宇奈月温泉
駅数:41
全通:1936年
総距離:53.3キロ


 データを見ると分かりますが、距離が長い!地方私鉄ではかなり長い方に分類されるのではないでしょうか。
 黒部鉄道・富山電気鉄道の2社を1943年の交通大統合により富山県内の全鉄道会社が富山地方鉄道に統合し、この際に電鉄富山~宇奈月(現・宇奈月温泉)の直通運転が開始されたのが現在の富山地方鉄道本線です。富山周辺の生活路線として機能する一方、宇奈月温泉・黒部峡谷鉄道への観光アクセス路線としても機能しています。

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▲今回乗る本線は青色の路線。

 そして、今回の富山地方鉄道乗りつぶしに使う切符は「鉄道線・市内電車1日フリーきっぷ」。名前通り、富山地方鉄道全線(富山市街地を走る軌道線も含む)を2500円(小人1250円)で1日乗り放題。更に、特急の自由席に乗ることも可能です。ちなみに夏バージョンと冬バージョンがあり、冬だと2000円(小人1000円)に値下がりします。今回の旅行は夏休み真っ只中ということで、もちろん夏バージョンを購入。

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▲鉄道線・市内電車1日フリーきっぷ。販売駅は限られているので注意!

 まずは新黒部から宇奈月温泉に向かいます。新黒部は隣接する北陸新幹線・黒部宇奈月温泉の乗り換え駅として、2015年2月に開業。北陸新幹線の開業が3月なので、少し開業は早いです。

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▲新黒部駅。1面1線の小さな駅ですが、9時~18時までは駅員が在駐しています。フリーきっぷもここで購入しました。

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▲もともと何もない場所であったので、駅舎の反対側は田んぼが広がります。

 新幹線との接続駅ということもあり、20人ほどの観光客がホームにいました。しばらくすると電鉄富山方から9:45発の急行宇奈月温泉行きが入線。

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急行宇奈月温泉行き。車両は14760系2両編成。種別は急行ですが通過駅がある区間は途中の寺田~西魚津のみ。

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▲車内は転換クロスシート。

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▲新黒部からしばらくは田園風景。

 途中駅での乗降があまり見られないので、恐らく車内の乗客は宇奈月温泉までの乗車だと分かりました。ちょうど時間的にも観光にちょうどいいくらいの時間なので納得。
 列車は下立を過ぎ、山間区間に突入。一気に雰囲気が山岳路線のようになります。

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▲黒部川の谷沿い(写真では分かりづらいですが・・・)を走ります。

 音沢~宇奈月温泉の最後の一区間は6分もかかり、途中で宇奈月トンネルを通ります。無事に宇奈月温泉街が見えてきたところで終点・宇奈月温泉に到着。新黒部から24分の10:09に到着。

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▲1982年に完成した駅舎。手前の噴水は温泉を使っているとのこと。

 駅の北側には足湯「宇奈月温泉 駅の足湯 くろなぎ」があったので、行ってみることに。改札内でも改札外でも行くことができるこの足湯からは、黒部峡谷鉄道・宇奈月駅が見渡せます。

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▲黒部峡谷鉄道の入れ換えを眺める・・・。

 もう少し北側に歩くと、黒部峡谷鉄道・宇奈月駅に到着します。
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▲観光客が多くいましたが、駅前の観光バスから降りてきたのでしょうか・・・?
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▲観光列車であるトロッコだけでなく、関電職員専用列車も運行しています。

 宇奈月駅の駅前には関電のPR館である「黒部川電気記念館」があるので、ここにも寄り道。無料で入場でき、黒部の自然や黒部ダム建設などのことを学ぶことができます。富山地方鉄道→黒部峡谷鉄道の乗り換え時間にはちょうど良いかもしれません。この後、宇奈月温泉駅に戻りました。

 宇奈月温泉からは電鉄富山まで一気に乗り通します。53.3キロもあるので、なかなか時間がかかります。まずは10:49発の「エリア特急くろべ 30号」電鉄黒部行きに乗車。

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▲「エリア特急くろべ 30号」。車両は10030系2両編成。京阪電鉄3000系の車体と営団地下鉄3000系の走行装置を組み合わせた車両です。

 時間があったので、車内を簡単に撮影。
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▲先ほどの14760系と同様、転換クロスシートで景色は見やすいです。
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▲在籍車全てがワンマン対応とあって運賃箱が運転台後ろに設置。

 このエリア特急は2016年に設定され、電鉄富山~宇奈月温泉の16.1キロという短距離を結んでいます。目的としてはやはり、途中の新黒部での北陸新幹線との接続。ここから宇奈月温泉まではわずかな距離ですが、それでも乗客を取り込もうという策でしょう。短距離でも特急なので自由席料金100円はかかりますが。(1日フリーきっぷを買えばタダ)

 エリア特急は乗客10人ほどで宇奈月温泉を発車。普通列車と車両は共用ですが、車内の自動放送では最初にチャイムが流れるのが特急らしいでしょうか。
 往きはずっと登り坂だったのですが、今回は下りが続いて軽快に走ります。途中停車駅は新黒部のみなので、ずいぶんと早く感じました。宇奈月温泉から17分(普通列車より6~7分ほど早い)である11:06に新黒部到着。予想通り、ほとんどの乗客が新幹線との乗り換えのため降りていきました。
 空気輸送状態となったエリア特急は11:10に終点・電鉄黒部に到着。16.1キロ、所要時間21分の有料特急の旅はこれでおしまい。

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▲電鉄黒部。黒部市の中心にも近く、駅周辺には町が広がっています。

 電鉄黒部で普通電鉄富山行きに乗り換えるのですが、どうやら先ほどのエリア特急が普通に化けるようなので、引き続き乗車。特急→普通に化けるのは京王でもよくあるので割と慣れています・・・。
 しばらくしていると、電鉄富山方から電鉄黒部止まりの普通列車が入線。すると、「エリア特急くろべ 23号」に化けた!

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▲時刻表にも特に記載していなかったので、種別化けには驚きました・・・。

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▲右側が乗車する電鉄富山行きの普通。左側が化けたエリア特急。

 普通列車と有料特急の車両に差別が無いというのも面白いな~と思います。ただ、知らない観光客などが利用するのには慣れないのかもしれません。
 11分停車し、11:21に普通列車となって電鉄黒部を発車。電鉄黒部へ向かいます。

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▲経田。ここ以外にも多くの駅舎・ホームが古いままで、魅力的です。

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▲11:30、あいの風とやま鉄道線の魚津と隣接する新魚津に到着。ここからしばらく、あいの風とやま鉄道線と並走していきます。

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▲11:32、電鉄魚津着。珍しい高架駅で、4階建ての電鉄魚津ステーションビルが併設された立派な駅舎だったようですが、現在は解体されて小さな駅舎になっているようです。

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▲西魚津~越中中村で早月川を渡る際に、ミラージュランドの観覧車が見えます。

 中滑川付近で、あいの風とやま鉄道線と分かれます。並走区間は富山地方鉄道の方が駅間が短いため細かく乗客を拾えるのかもしれませんが、目立った乗降が見られたのは中滑川くらいでした。

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▲中加積。この駅も良い雰囲気。

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▲12:01、上市着。ここでスイッチバックを行います。

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▲12:07、寺田着。ここは立山線との分岐駅で、扇形状にホームが設置されています。後ほど、立山線乗車の際に通ります。

 駅間にも住宅が増えていき、越中舟橋・東新庄・新庄田中といった駅からの乗車が目立ちました。気がつけば座席が埋まるほどの乗車率に。
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▲12:23、稲荷町着。ここは不二越線との分岐駅で、電鉄富山までの一区間は複線となります。

 稲荷町を過ぎると市街地らしい光景になり、右手には北陸新幹線・あいの風とやま鉄道線も。そして、12:27に終点・電鉄富山着。
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▲元・京阪車(の車体)と元・東急車が並ぶ電鉄富山駅。

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▲今までの駅舎を考えると立派すぎる電鉄富山駅の駅舎。

 さすが富山市中心部。大都会です。宇奈月温泉との景色の差を考えると、だいぶ長い距離を移動したと実感しました。
 これで富山地方鉄道本線完乗!次回は不二越・上滝線・立山線乗車記について書いていきます。

 (3)の方も閲覧していただければと思います。

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この記事へのコメント

  • ちょっとした愚痴です

    地元民からの意見・・・
    普段の特急利用客はほとんどなく、観光客が去ったオフシーズンの特急列車はどの時間帯もガラガラです。
    特急から普通列車への接続が非常に悪い。
    特急が止まらない駅で宇奈月近くの駅(新黒部~宇奈月温泉間)まで直通していく人(私のこと)は、結局富山から延々と普通列車に乗らなければいけない。。
    2018年01月11日 15:04

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